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入学祝いののし袋の書き方は?またお金の包み方やマナーは?

寒い冬を過ぎると桜がきれいな季節になります。桜は入学式を思い浮かべますね。

親族など近しい人の入学だと入学祝を渡す機会も多いかと思います。

マナーを知らないと相手に失礼なこともありますが、意外と知らない人が多いのではないでしょうか。

きちんと理解して失礼にならないようにしましょう。

入学祝ののし袋の書き方やお金の包み方のマナーなどをご紹介します。

 

入学祝ののし袋の書き方は?

まず入学祝用ののし袋を用意しましょう。

用意するときの注意ですが、「水引」「蝶結び」を選びましょう。

「水引」は「結び切り」と「蝶結び」がありますが、基本的に「結び切り」は結婚式や葬儀などの一生に一度(何度もないよう)の行事に使用します。

「蝶結び」はお祝い事やお中元、お歳暮など何度あってもよい行事に使用します。

「結び切り」はほどけないが、「蝶結び」はほどけることからの由来です。

 

表書きですが、表書きの水引より上の段には、「御入学祝」と書きます。

ただ、入学祝の場合、受験を経て入学した場合などは「合格御祝」、「祝合格」と書くこともあります。

入学されるお子さんが小さい場合や近しい人の場合には、「ご入学おめでとうございます」と書いたりもします。

基本は、「御入学祝」、「入学御祝」などですので覚えておきましょう。

 

表書きの下の段には、贈り主の名前をフルネームで書きます。

夫婦で書く場合は、夫の名前を右側に、妻はその右側に書きます。妻の場合、苗字は省略して名前のみでも問題はありません。

3名の連名の場合は、年齢が高い人や目上の人から右側に書きます。

 

書く際には、毛筆か筆ペンを使用しましょう。

万年筆やボールペンなど線が細いものよりも太く大きく書ける毛筆か筆ペンを使って書くのが好ましいとされています。

 

お金を包む中袋には何も書かれていないまっさらな中袋には表に金額を書き、裏に住所と名前を書きます。

中袋の表や裏に住所や名前、金額を書く欄がある場合は、その通りに書きます。

その際にもボールペンなどではなく、毛筆か筆ペンで書きましょう。

また、金額を書く時には「壱萬円」、「弐萬円」、「参萬円」などの旧字体を使いましょう。

私は旧字体を使う機会があまりないので、いつもバランスが悪い文字になってしまいます。

 

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お金の包み方は?

お金はのし袋にそのまま入れるわけではありません。

中袋という封筒のような袋に入れます。

中袋を表にしたときにお金(お札)を表にします。表とは肖像画が見える方です。

その肖像画が上になるように中袋の中に入れます。

そのようにしてお金(お札)を入れると、相手が取り出したときに肖像画が見えます。

 

ここで肖像画が裏側になっていたら、失礼になりますので気を付けましょう

親しい方や近しい人などなら許して下さるかもしれませんが、大人としてのマナーは覚えておきたいものですね。

 

私は子供たちへのお祝いをもらったことがありますが、大抵の人がマナーを心得ていると感じました。

ちゃんとできているのか不安になることもあると思いますが、日本の習わしなのでできればしっかりとマナーを心得ておきたいところですね。

 

お金の包み方のマナーは?

お金の包み方は、中袋を表にして肖像画が上にくるようにいれると書きましたが、それだけで良いわけではありません。

お札は新札が好ましいです。

なぜなら、新札にするのは銀行などで新札に替えなければなりません。

「わざわざ新札にしてお祝いを喜んでいます」という気持ちの表れなのです。

どうしても新札を用意できない場合は、キレイなお札を使用するか、お札にアイロンをかけるのも裏技です。

 

ところで、新札とピン札の違いはご存知でしょうか。

私も曖昧でしたが、ここで覚えておきましょう。

新札は、銀行で発行した未使用のお札のことです。かたやピン札は、折り目や汚れもなくキレイな状態ではありますが、使用された可能性はあるお札のことです。

 

私はいつも新札に銀行で替えてもらうのですが、年末は銀行がとても混んでいるので新札に替えるだけでも窓口で1時間ほど待ちます。

銀行によってはATMで新札に替えてもらえるのですが、「新札に替えるのは10枚まで」などと枚数が決まっています。

それを知らずにATMで新札に替えようとして、両替しようとした金額と新札に替えようとした金額が合わずに「計算ができなくなったのか」と落ち込んでしまった経験があります。

お年玉用に新札を用意したかったのですが、すべてのお札を新札に替えるまでに3日かかったことを覚えています。

年末は銀行がとても混むので、12月に入る前に新札に替えておいた方が良いです。

 

まとめ

日本の習わしはいろいろな決まりがあって、細かいと思われる方もいらっしゃるかと思います。

入学祝は幼稚園を含めると、小学校、中学校、高校、大学、もしかしたら、大学院などと5~6回渡す機会があります。

いままでマナーを気にしなかった方でも、次の機会からは正しくご祝儀を渡せるといいですね。